+++Love talk
ベットに突っ伏していた昂治はゆっくり顔を上げた。
隣りには、ニコニコと笑っているイクミがいる。
枕を思いっきり、そんなイクミの顔面にぶつけた。
「いたいぃ〜〜、何すんのぉ、」
「その笑いが気にくわない!」
確かに枕をぶつけられても、
ニコニコ顔はそのままだった。
「だってぇー、ついに、ついにっすよ!昂治と…」
バキッ
「うぎゃ…うー、今マジで殴ったっしょ。」
殴られた頬を撫でながら、
うつぶせの昂治の隣りに横たわった。
「…昂治…」
「何だ、」
「後悔してる?」
カっと赤くなり、
近づいてくるイクミを押し退けようと手を出した。
「いくみ゛っ!!」
「忘れちゃったの?昨日、あんなに…」
「もうしない!!あんなコト、もうしないからなっ!!!」
動揺するかと思われたが、逆にふふっとイクミは笑う。
そのままふわりと昂治を抱きしめた。
「な゛!?はなっ…せよっ!!」
「しないならいいデスよー、その気にさせる自信あるし」
今にもキスをしそうなくらい顔を近づけて、イクミは言う。
自信ありありな態度に昂治は睨みはキツクなった。
「なんだよ、その自信!」
「昂治を好きなキモチ…誰にも負けないっていう自信。」
鼻の頭にキスをしそうなくらい
顔を近づけてイクミは言う。
「このキモチは、昂治にも負けないから。」
「…なんだよ…それ、」
顔を向き合わせて、ふにゃりとイクミは笑った。
「ムカツクんだよ、もうっっ!!!」
その顔をふにぃーーっと抓った。
「ひたいへふーーーーーっ!!」
つねられた頬を擦った。
「ぜったいしない!!もうしないからなっっっ!!!」
「ぜったい?」
「ああ、」
「ぜったいのぜったい?」
「そうだよ!!」
ふーんとイクミは思いっきり納得しない頷きをする。
「〜〜〜っっ!!!」
真っ赤な顔で睨んでくる昂治に
イクミなニコニコ笑う。
「今日は日曜だし…その決意を確かめましょか、」
「え、イクミ…ちょっ!!こらぁぁ!!!!」
笑みが浮かぶのは仕方がないよ
最愛の人に受け入れられ
求められ……
笑みを浮かべてしまうのは仕方がないよ
こんなにも幸せなのだから――
(終) |