…++コトバという存在++…
苦しいコトがあった。
辛いコトがあった。
でも、何かがあったらしいココに
戻ってきた。
ワタシタチノ宝物
目に見えない何か
目に見える何か
……
たとえ小さくとも、それは
キラキラと輝く
「ネーヤ、」
そのキラキラの中で、彼の煌きがネーヤは好きだった。
「…ミンナは……?」
「部屋にいるよ、」
「ドウシテ…?」
ネーヤは展望室にいた。
軽く笑い、昂治は聞く。
「隣り、いいかな?」
「いいよ、」
ゆっくり近づき、二人は肩を並べる。
「なんかさ、君と話がしたくて…、」
ネーヤは首をかしげる。
色々と受けるココロの中で、彼は少し違うココロだ。
「こうじ……」
それは目覚めた自分自身に、
あたたかいものを感じさせる。
「ヒトリはサミシイものダカラ、」
「…そうだね、」
「ココに…来てくれたのネ。」
昂治は微笑む。
ひとりは、さみしいものだから。
彼はココへ来たのだ。
ひとりでココにいた、ネーヤの元へ
たくさんの想いをつれて、
それはネーヤにとって、最高のプレゼント。
「こうじ、大好きダヨ、」
ぴとっとネーヤが昂治の腕にしがみつく。
これけら苦しいコトもあるだろう。
辛いコト、痛いコトもあるだろう。
「ありがとね…ネーヤ、」
あなたがいれば…
あなたがいれば平気だろう。
乗り越えて、その先に何かを見るだろう。
キラキラと煌く、ちいさなお星さま
「あたたかい…こうじ、ずっとこうしてていい?」
「こんなんで、よかったら、」
ふるふると首を振って、腕に強くしがみついた。
大切なキモチ
大事なコトバ
ネーヤは微笑む。
「アナタに会えて、良かった。」
ソレは続く、過ちの生。
けれど穏やかだった。
「アナタに会えて、よかった。」
コトバは星のように煌き、ソコに存在し続ける。
二人は、はにかむように微笑みあい
そして星空を眺めた。
ずっと眺め続けるのだろう――
〜おまけ〜
「あの〜、ネーヤさん。
昂治から離れてくんない?」
「やだ、」
「引っ付いてんじゃねぇよ!女!!離れろ!!」
「やだもん、」
そんな光景が見受けられるようになる。
「…なにケンカしてんだよ、まったく。」
当の本人が真意を知るまで、コレは続きそうだ。
(終)
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